台風9号(ルピート)のたまごである熱帯低気圧が発生しており、台風9号となり九州へ上陸しました。
いよいよ台風が本格化するシーズンとなり、台風9号の今後の進路や最新の情報など動向が気になりますね。
こちらでは、アメリカ米軍(JTWC)と気象庁、ヨーロッパ中期予報センターなどの最新情報から、台風9号の進路予想図を確認していきたいと思います。
台風の定義は「熱帯低気圧の風速が 17.2m/s を超える」とされています。風の強さや動きについても注意していきましょう!
また、台風の日本への接近場所や上陸の可能性なども確認していきたいと思います。
※台風9号(ルピート)は、8月9日(月)午前9時、中国地方で温帯低気圧に変わりました。
目次(こんなことがわかります)
台風9号たまごの最新情報
アメリカ米軍の台風警戒センター(JTWC)によると、熱帯低気圧の姿(台風のたまご)が捉えられており、そのうち南シナ海にあるものが「台風9号」になりました。
気象庁でも台風9号と正式に発表され、それぞれ進路図が公開されましたので次項で掲載しています。
また、複数発生した熱帯低気圧のうち、台風10号と台風11号も発生しました。
ダブル台風を超えトリプル台風となっているため、それぞれ今後の進路が注目されています。
8月8日に九州に上陸し、21時50分には都城市の南西約30kmを進んでいます。
今後は米子市→金沢市と進み、温帯低気圧に変わる見込みです。
台風10号はこちら
【台風情報】
8月8日(日)21時現在、台風9号(ルピート)は鹿児島県付近を東北東に進んでいます。この先は温帯低気圧の性質に変わる過程で発達することが予想されています。風雨の強い範囲が広がる見込みのため、台風から離れた場所でも油断が出来ません。https://t.co/3Fsp7bzOlb pic.twitter.com/niH3n5U2PS
— ウェザーニュース (@wni_jp) August 8, 2021
なお、台風の発達は、まず台風のたまご(熱帯低気圧)が発生し、発達度合いによって「台風」と位置付けられます。
台風となるかどうかは、熱帯低気圧の「風速」が17.2m/Sを超えるかどうかが目安となります。
気温が上がり、海面水温も上がると台風の発達を加速させるので、早く台風となるケースが増えますよ。
また、台風9号には、台風委員会で決定している台風名「Lupitルピート(冷酷な、の意味)」が付けられます。
台風9号の米軍(JTWC)台風警報センターの進路図
アメリカ国防総省の機関である「米軍合同台風警戒センター(JTWC)」では、台風や津波などの発生を予想して発表しています。
こちらでは複数の熱帯低気圧の姿が捉えられていましたが、「TD 13W(熱帯低気圧)」が→「TS 13W(台風)」と変化し、正式に台風9号となり日本列島へ進むルートとなりました。
(米軍)8月8日15時
台風9号(ルピート)と台風10号
まず、台風のたまごは熱帯擾乱から始まります。その後、十分に勢力を強めて台風(もしくは熱帯低気圧)に発達します。その発達の度合いやスピードに合わせて表示の色が変化します。
今後、この熱帯低気圧がさらに発達し「台風」などになると表示が変化していきます。
台風や熱帯低気圧の発表は以下のように表記で表されます。
米軍の衛星進路図の見方
【黄色い丸(LOW)】24時間以内に熱帯低気圧(台風含む)に発達する可能性は低い。
【オレンジ色丸(MEDIUM)】熱帯低気圧(台風含む)に発達する可能性が高いが24時間以上かかる。
【赤色丸(HIGH)】24時間以内に熱帯低気圧(台風含む)に発達する可能性が高い。
【赤色矢印】熱帯低気圧(台風含む)
最新の進路予想図は以下のように発表されています。温帯大気圧に変わるまで見ていきたいと思います。
なお、こちらは世界協定時刻での表示となり、日本時間に置き換えるには「+9時間」をしてみていきます。
台風9号の気象庁の進路図
日本の気象庁では、「熱帯低気圧a」として発表されていましたが、8月4日に正式に台風9号として公開されました。
気象庁でも、もう1つの熱帯低気圧を捉えており、東シナ海を通って日本方面へすすんでくる予想となっています。
→こちらは台風10号となりました。
日本には8日に九州に上陸していています。
現在は、
・8日21時 都城市の南西約30km(988hPa)
↓
・9日9時 米子市の南約60km(990hPa)
↓
・9日21時 金沢市の北西約130km(980hPa)
↓
温帯低気圧に変わる
という進路が発表されています。
(気象庁) 8月8日
台風9号として発表
なお、台風が発達するためには「海面水温」が影響していきます。
海面水温が「26.5度以上」になると台風が発達しますが、夏場は気温が高いため、日本近海でも台風への発達がすすみます。
いつも太平洋の南側では海面水温が高い状態なので熱帯擾乱が発生しやすい環境となっています。
台風は海面水温が高い地域に長く止まると大きく発達することがあります。今後が気になります。
台風9号:Windyの進路予想は?
オンライン天気予報「Windy」では9日先の天気予報をわかりやすく見ることができます。
チェコ提供のサービスで、WEBやアプリの両方で見れるため携帯などで確認も可能です!
データはヨーロッパ中期予報センターの予報がベースとなっており、信憑性が高いといわれています。
雨・風・雪・波の様子などもリアルに可視化してくれるので非常にわかりやすいと評判ですよ!
台風9号のヨーロッパの進路予想は?
ヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)では「10日先」までの気象情報・進路予想を見ることができます。
こちらもヨーロッパで信憑性の高い気象予報として有名です。
以下は「東アジア」地域の進路予想図になりますが、現時点では8月7日あたりに台風になりそうな風の渦が確認されています。
日本接近はいつ?上陸の可能性についても
台風9号のたまごが発生しました。米軍・気象庁の両方で同じ場所に熱帯低気圧を捉えており、正式に台風9号となっています。
進路は大陸に沿って日本へ近づく予想で、10日21時に西日本に接近する見込みとされていましたが、実際には8日に九州に上陸しました。
台風は海面水温が高いエリアをゆっくり進むと勢力を高めますが、今後10日あたりには温帯低気圧に変わる見込みです。
台風が複数発生するとお互い影響しあうため、台風10号との影響が注目されていました。
なお、これからの夏は南の海面水温はどんどん上昇するため、台風が次々と発達していきます。
台風情報には十分に注意し、また日頃から備えて注意していきたいですね!
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