台風8号たまごである熱帯低気圧は発生して台風となり、発達しながら沖縄近海を通り、朝鮮半島へ。8月26日(水曜)時点でチェジュ島付近にあります。進路は当初予想とだいぶずれましたが日本の九州地方にも大雨をもたらしました。

8月も後半に入りいよいよ台風シーズンも本格的になってきたため、進路等に注意が必要です。こちらでは米軍台風警報センター(JTWC)、ヨーロッパ中期予報センター気象庁の3つの進路予想を見ていきたいと思います。

8月26日現在、まだ気象庁からも台風としての通達が出ています。米軍予想でも台風として捉えられて進路図が発表されていました。中国大陸に向かったあと、28日には「温帯低気圧」に変わる見通しです。

米軍:台風8号バービーの進路予想

8月26日現在、台風8号(ビーバー)のたまごである熱帯低気圧は赤色の矢印で示された「09W」になり、チェジュ島付近に位置しています。通常、風速が 17.2m/s を超えると「台風」とされます。

下の図は日本時間で8月26日のAM10:30の予想図になります。
※「26/0130Z」は協定世界時ですので「+9時間」足して見ます。

今後台風8号は大陸の方へと進行していく予報ですが、台風の進路図で見ると予報円が大きく広いため、広範囲に渡って雨を降らす可能性があります。

 

台風の米軍現在地8/26時点

この台風のたまごの発達度合いと予測は丸の色で判断します。

8月26日の10:30時点では「赤色矢印」で表記され台風のままです。

上記図の見方
【黄色い丸】24時間以内に台風に発達する可能性は低い
【オレンジ色丸】台風に発達する可能性が高いが24時間以上かかる
【赤色丸】24時間以内に台風に発達すると思われる
【赤色矢印】台風となったことを示す

米軍の進路図よると今後の進路予想は沖縄近海を通り、東シナ海を通って朝鮮半島に進む見通しとなっています。九州には上陸はしないようですが、予報円が広いため大雨をもたらす可能性があるようです。

 

台風8号の米軍現在地8/23時点

台風8号になると?

台風委員会加盟国で使用している70番目の名前「Baviバービー」がつけられました。ベトナム語で「ベトナム北部の山の名前」だそうです。

 


気象庁:台風8号バービーの進路予想

気象庁は8月26日現在、「台風8号」の発生を捉えており進路図が発表されています。

気象庁の発表では、台風8号は12時45分現在、チェジュ島の西南西約210kmにあり、今後黄海を通り中国東北区に達する見込みとなっています。

当初の予想より少し図の左側にずれたため、九州上陸にはせず通りましたが、ゆっくりとした速度で進み「非常に強い」台風となりました。

台風の現在地をリアルタイムで知る方法はこちらでご紹介しています。

 

 

台風9号(バービー2020) 令和02年08月26日12時45分  発表
■存在位置:チェジュ島の西南西約210km
■進行方向と速さ:北 
■中心の気圧:950ヘクトパスカル
■中心付近の最大風速:45メートル
■最大瞬間風速:60メートル

今後の進路予想は、
27日0時の予報:黄海

27日12時の予報:中国東北区

28日9時の予報:温帯低気圧

と予想されています。28日には温帯低気圧に変わる見通しです。

 

ヨーロッパ:台風8号バービーの進路予想

「ヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)」では10日先までの進路予想を見ることができます。

東アジアエリアを見てみると、台風8号のたまごらしき予報円が現れ、次第に台風になって沖縄→朝鮮半島へと向かう様子が捉えられています。

色の違い=風速で、「黄色:10M」「黄緑:15M」「緑:20M」「濃い緑:25M」とされています。

 

【8月23に発表された8/23の進路予想図】

日本の南に台風のたまごが姿を現してきます。

台風8号のヨーロッパ現在地8/23時点8/23予想

 

【8月23日に発表された8/24の進路予想図】

この時点では沖縄の北に位置しています。予報円もだいぶしっかりとした形となってきます。

台風8号のヨーロッパ現在地8/23時点8/24予想

 

【8月23日に発表された8/25の進路予想図】

25日には東シナ海にいます。

台風8号のヨーロッパ現在地8/23時点8/25予想

【8月23日に発表された8/26の進路予想図】

予報円の中心の風速がだいぶ強くなっているのがわかります。風速の強い部分が九州近辺にもさしかかっているように見えます。

台風8号のヨーロッパ現在地8/23時点8/26予想

【8月23日に発表された8/27の進路予想図】

台風8号のヨーロッパ現在地8/23時点8/27予想

台風8号の沖縄・九州への上陸は?

台風8号は米軍・気象庁・ヨーロッパ中期予報センターでも台風として捉えているようです。

気象庁の発表では、かなり大型の台風となり沖縄・九州を予報円に含みながら朝鮮半島へ進む進路予想です。

ヨーロッパ気象予報センター(ECMWF)の予報でもしっかりとした台風になる予報になっています。

米軍・気象庁・ECMWFのいずれでも、沖縄・九州地方へ接近する予報になっていますので、今後の台風の発達に注意する必要がありそうです。

気象庁、米軍など引き続き最新情報を追ってみたいと思います。

今後が台風の本格シーズン、台風は進路予想など変わる可能性もあるので、こまめにチェックしていきたいですね!

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