台風9号メイサークのたまごである熱帯低気圧は台風へと発展し、米軍の台風警報センターの進路図が発表されました。
台風9号は9月2日(水)現在、五島市の南西約230kmあり、今後1日朝には対馬市を通り、東シナ海に抜け朝鮮半島へと進む見込みとなっています。
今後の影響に備え、米軍台風警報センター(JTWC)、気象庁、ヨーロッパ中期予報センターの最新の進路予想で比較していきたいと思います!
台風のたまごの熱帯的暑は、これから多数発生していきます。風速が 17.2m/s を超えると「台風」とされますが、位置によっては台風となった場合に日本列島への上陸の可能性もあります。場所がどこか?なども合わせて注意してみていきたいと思います。
目次(こんなことがわかります)
台風9号:米軍の進路予想
台風9号メイサークのたまごである熱帯低気圧が、米軍JTWC(台風警報センター)の進路図上で確認されていましたが、台風のたまごから台風へ発達、2日の13:45現在は、五島市の南西約230kmに位置しています。
下の画面の「TY10W MEYSAK」と赤字で表示された箇所が「台風9号」となりますが、まだフィリピン東にあります。
※「01/1730Z」は協定世界時で9/1 17:30、「+9時間」をした9/2 2:30が日本時間です。
引用元:米軍JTWC
米軍の進路図の場合、台風のたまごが発生すると、画面上に丸に囲まれて表示されますが、正式に「台風」へと発達すると丸が外れて「赤色矢印」で表示されます。
また画面右下にある「TD11W ELEVEN」は台風10号の発生を示しています。
また台風が消滅しても、雨風が強いままの可能性もあるので注意は必要です!
【オレンジ色丸】台風に発達する可能性が高いが24時間以上かかる
【赤色丸】24時間以内に台風に発達すると思われる
【赤色矢印】台風となったことを示す
台風へと発達すると進路図が発表されますが、9/2現在、台風9号については、以下の進路図が発表されました。
米軍の最新の進路予想によると、沖縄を通ったあと朝鮮半島を通り大陸方面へ向かう見込みとなっています。昨日に比べ、進路をやや東に取り、沖縄・九州地方は影響を受けることになりそうです。
台風9号の名前は?
台風9号になると「メイサーク」と名付けられますが、これは「台風委員会加盟国」で使う140個の台風名のうち、71番目のもの。
カンボジア語で「Maysak(メイサーク)」=木の名前、を意味します。
台風9号:気象庁の進路予想
台風9号について、気象庁からも随時発表されています。
9月2日(水)13時45分の発表によると、台風9号は五島市の南西約230kmあり、現在の勢力は945hPa、「非常に強い台風」とされています。
■進行方向と速さ:北へ。1時間に20km(11kt)
■中心の気圧:945ヘクトパスカル
■中心付近の最大風速:45メートル
■最大瞬間風速:65メートル
今後の進路は「北」に向かい、1時間に20kmほどと少しゆっくり進む見通しを発表しています。
その後台風9号はさらに勢力を維持し「非常に強い台風」のままです。中心の最大風速は65メートルと予想されているので十分な注意が必要です。
今後の台風9号の進路は、
・3日0時の予報 対馬市の西北西約140km(945hPa/非常に強い台風)
↓
・3日12時の予報 朝鮮半島(960hPa/非常に強い台風)
↓
・4日9時の予報 中国東北区(温帯低気圧)
のように進む見込みです。ほぼ米軍の進路と同じルートが発表されています。
台風9号:ヨーロッパの進路予想
ヨーロッパ中期予報センターでは、10日先までの予想図を見ることができて便利です。
8月31日時点の進路図で台風9号が捉えられており、発達しながら8/31〜9/1にかけて日本の沖縄付近を通過する見込みのようです。
米軍や気象庁の発表と最初は多少ずれることはありますが、日が近くと同じようなルートで予想されます。今後の経過にも注意していきたいと思います。
【9/1の進路予想図(8月31日発表)】
沖縄をすっぽり包み込むような状態になりそうです。
【9/2の進路予想図(8月31日発表)】
円の中心の色が青くなるほど「風速」が強いことをさします。気象庁の予想と同じく、「非常に強い」台風に発達するようです。
【9/3の進路予想図(8月31日発表)】
東シナ海に抜け、大陸へと近づきます。同じ画面の右下に現れたのは台風10号のたまごになります。
【9/4の進路予想図(8月31日発表)】
このタイミングでは台風10号がすでに発達しているように見えます。ここからは台風10号の動向が気になります。
台風9号の日本上陸の可能性は?
台風9号のたまごは9/2現在五島市の南西約230kmに位置し、3日0日には対馬市に到達、今後も台風は勢力を維持して大陸へと進んでいます。
明日以降さらに勢力を維持した台風のまま9/1ごろに朝鮮半島へ達する見通しとなっていますが風や波の影響があるので十分な注意が必要です。
また台風10号のたまごも正式に台風10号へ発達し、これから他にも「台風のたまご」がいくつも発生してもおかしくないの状態ですので、十分に注意する必要がありますね。
「ヨーロッパ中期予報センターの進路図」では8月末〜9月頭にかけてに台風となる可能性を示唆しており、その通りとなりそうな気配です。
台風8号の発生や進路にも影響を受けてきますので、引き続きチェックしていきたいと思います。
9月が近づき台風シーズン到来、いつ台風がきても良いように日頃から備えておきましょう!