2022年の台風11号(ヒンナムノー)のたまごが日本の南で発生し、正式に台風11号となりました。この台風11号の進路や予報について、また日本への上陸や影響など最新情報が気になりますね。
こちらではアメリカ米軍(JTWC)や気象庁・ヨーロッパ中期予報センターなどの台風11号の進路図を比較しながら最新情報をお伝えしていきます。
台風11号は非常に大型で強い勢力で今後は沖縄から九州などへと近づく見込みとなっています。いよいよ台風シーズン突入となりますのでさらなる注意が必要です。
目次(こんなことがわかります)
台風11号たまごの最新情報
日本の南にあった台風11(ヒンナムノー)号は、9月4日7時40分現在、宮古島の北北西約120kmに位置しています。
1時間におよそ15キロの速さで北へ進み、中心気圧が950ヘクトパスカル、中心の最大風速は最大40メートル、最大瞬間風速は60メートルの「大型で強い台風」となっていいます。
今後は中心気圧がさらに下がり、5日にかけて東シナ海を北上して、進路を東よりに変えたあと、6日(火)には九州へと接近する見込みです。
画像を見ると分かる通り台風の渦もかなりしっかりしており、台風の勢力が強いことが見て取れます。
長期間留まっており沖縄や九州付近ではさらなる注意が必要です。
なお、台風の定義は「熱帯低気圧の風速が 17.2m/s を超える」ことが含まれますが、熱帯低気圧のままでも十分影響がある場合がありますので注意していきましょう。
これから秋に向けて台風が続々と発生するシーズンです。正式に台風へと発達したあとも、勢力や進路に注意していきたいですね。
台風11号の米軍(JTWC)台風警報センターの進路図
まずアメリカの米軍台風警戒センター(JTWC)の情報を見ていきましょう。
こちらでは「台風11号」を捉えており、進路予想も発表されています。
さらに「台風12号」も発生している様子がわかります。(台風12号は消滅しました)
当初かなり迷走している状態の台風でしたが、今後の進路予想についてだんだんと定まってきました。沖縄・九州地方ではさらなる注意が必要です。
↓(9/4)
↓(8/31 6時現在)
なお、過去の進路図は以下のようでした。
米軍JTWCはアメリカのハワイ州にあり、アメリカ海軍と空軍が共同で設置したアメリカ国防総省の機関です。
衛星図と丸の見方
最初、台風のたまごは「熱帯撹乱」から始まります。米軍ではまず台風のたまご(熱帯低気圧)の発表がされたのち、発達度合いにより「台風」とされます。
その場合、熱帯低気圧の「風速」が17.2m/Sを超えるかどうかが目安となります。
【熱帯擾乱とは】熱帯地方に生じる大気の乱れ。 波状になることが多く、熱帯低気圧となって台風やサイクロンにまで発達することがある。
引用:コトバンク
その後、熱帯低気圧や台風(もしくは熱帯低気圧)に発達することがあるものですが、米軍ではその発達予想をスピードに合わせて色を変えて表示しています。
台風や熱帯低気圧の発表は以下のように表記で表されます。
米軍の衛星進路図の見方
【黄色い丸(LOW)】24時間以内に熱帯低気圧(台風含む)に発達する可能性は低い。
【オレンジ色丸(MEDIUM)】熱帯低気圧(台風含む)に発達する可能性が高いが24時間以上かかる。
【赤色丸(HIGH)】24時間以内に熱帯低気圧(台風含む)に発達する可能性が高い。
【赤色矢印】熱帯低気圧(台風含む)
熱帯低気圧の状態でも進路図は発表されます。現段階では詳細は発表されていませんが、以下の通りになっています。
台風11号の気象庁の進路予報
台風11号の気象庁の発表を見ていきましょう。気象庁でも台風11号のたまごが「熱帯低気圧a」として発表されていましたが、正式に台風となり「台風11号」として発表されています。
↓(台風11号 9/4現在の進路予想)
↓8/31時点での進路予想
大型で強い台風第11号は、宮古島の北北西約120キロを
1時間におよそ15キロの速さで北へ進んでいます。大型で強い台風第11号は、4日7時には
宮古島の北北西約120キロの
北緯25度40分、東経124度40分にあって、
1時間におよそ15キロの速さで北へ進んでいます。
中心の気圧は950ヘクトパスカル
中心付近の最大風速は40メートル、
最大瞬間風速は60メートルで
中心の北東側240キロ以内と南西側165キロ以内では
風速25メートル以上の暴風となっています。
また、中心から半径650キロ以内では
風速15メートル以上の強い風が吹いています。
気象庁の予報では、今後の進路は、
・4日18時の予報:東シナ海
・5日18時の予報:シナ海
・6日03時の予報:九州の西
・7日03時の予報:温帯低気圧
と発表されています。
9月6日には九州の西に到達する見込みとなっているようが、その時点での予想は「970 hPa」となっています。
「大型」の台風とされています。かなりの注意が必要です。
台風11号:Windyの進路予想は?
チェコの気象予報サービスでありオンライン天気予報の「Windy」では9日先の天気予報をわかりやすく見ることができます。
WEBやアプリで雨・風・雪・波の様子などもリアルに可視化されていて、日本国内でも非常にわかりやすいと評判です。
Windyはヨーロッパ中期予報センターのデータがベースとなっており、信憑性が高いといわれています。
大気の流れが表示されており、渦を巻いた台風などが接近する様子も非常によくわかります。台風の現在地の確認などにも便利です。
位置や時間も簡単にずらすことができて、細かい気象予報が見れるよ!
画面左下の赤い「▶︎」ボタンを押すと自動で日付が進みます。隣の白いバーで好きな日付まで進めることも可能です。
台風11号のヨーロッパの進路予想は?
ヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)では「10日先」までの気象情報・進路予想を見ることができます。
こちらもヨーロッパで信憑性の高い気象予報として有名です。
「東アジア」地域の進路予想図において、現在は米軍が示した場所に、熱帯低気圧や台風と見られる予想がでていました。
ウェザーニュースの進路
台風11号のウェザーニュースの情報を見てみましょう。
各種予想機関と同じように台風11号のたまごの発表があり、進路は日本の西付近となっています。
【台風情報】大型で強い台風11号(ヒンナムノー)が先島諸島を通過し、北上中。中心から離れた沖縄・那覇市では5時35分に30.2m/sを観測。引き続き沖縄本島なども暴風雨に警戒。
また、東シナ海で発達に適した条件となるため、再び非常に強い勢力となる見込みです。https://t.co/Bn8kLuWKpi pic.twitter.com/Ftq2dSEy3e— ウェザーニュース (@wni_jp) September 3, 2022
日本接近はいつ?上陸の可能性についても
台風に発達した際には日本への接近場所や上陸の可能性などが気になりますが、台風11号は日本の沖縄付近で迷走したあと、九州地方へとすすみ、その後温帯低気圧に変わる見込みです。
勢力などによっても変わってきますが、9月6日付近に九州付近に近づく予報が出ており、注意が必要です。
勢力は今後945ヘクトパスカル、大型の台風となります。
関東地方などの離れた場所でも風や波などが高くなる可能性がありますので十分に注意してすごしたいですね。