こちらでは台風12号のたまご(ムイファー)が発生していますので、米軍台風警戒センター(JTWC)気象庁ヨーロッパ中期予報センターなどの台風11号の進路図を比較しながら最新情報をお伝えしていきます。

また、台風シーズンとなり次の台風もダブル発生する可能性があります。

台風12号はどこを通りどのくらいの勢力で進んでいくのか、また日本への上陸はあるのか?等十分に気をつけて過ごしましょう。

 

台風12号ムイファーの最新情報

台風12号は9月11日現在、石垣島の南約200kmに位置しています。現在の状況は以下の通り。

海面水温の高いエリアを通り勢力を強め、「非常に強い」台風となっています。気象庁によると、

12日9時には非常に強い台風のまま、石垣島の南西約50kmに到達する予想としています。速度がゆっくりなので長時間の雨など被害の拡大などに注意が必要です。

【9月11日9時50分現在】

 

台風号数 台風12号ムイファー
強さ 非常に強い
存在地域 石垣島の南約200km
進行方向と速さ 北西 15 km/h (7 kt)
中心気圧 950 hPa
中心付近の最大風速 45 m/s (85 kt)
最大瞬間風速 60 m/s (120 kt)

 


台風12号:米軍(JTWC)台風警報センターの進路図

台風の発生や状況をいち早く捉える「米軍台風警戒センター(JTWC)」の情報を見ていきましょう。

米軍JTWCはアメリカ海軍と空軍が、共同でハワイに設置したアメリカ国防総省の機関で、精度が高いと評判です。

下の図にある赤い矢印「TS14W MUIFA」が台風12号になります。中心の渦もしっかり見ることができ、勢力の強さもわかる状態です。なお、日本の南では新たな熱帯低気圧(台風のたまご)が発生しておりこちらも注意が必要です。

【9月11日現在】

 

【TS14Wの意味について】
「TS」=トロピカル・ストームの意味。台風をさす(最大風速34ノット以上48ノット未満)
「14」=米軍JTWCの管理番号。気象庁の号数とは別
「W」=北太平洋・WESTのW。
米軍では、最初に台風のたまご(熱帯低気圧)の発表がされたのち、発達度合いにより「台風」とされます。熱帯低気圧の「風速」が17.2m/Sを超えるかどうかが目安となります。

台風や津波などの発生をいちはやく予想して発表しています!一般の人もアクセス可能ですよ!その精度も高いと好評です。

 

米軍の予報円の見方

米軍JTWCの台風12号の進路図は以下のように示されています。

以下の図は進路予想とともに、「円内の風速がどのくらいか」も示しています。日本で言う「暴風域」「強風域」といったものです。

赤い丸は12時間ごとの台風の位置を表していますが、重なっている部分が多く「速度が遅い」ということになります。しばらくの間石垣島付近にいてゆっくり進むと予想されています。

【9月11日現在】

なお、米軍の時刻は世界協定時刻で表示されていますので、「9時間を足すと日本時間」になります。

その強さは色の違いによって現されています。
・一番中心の鮮やかなピンク:風速32m/s(64ノット)暴風域
・中心から二番目の濃い赤:風速25m/s(50ノット)暴風域
・外側の明るい赤:風速16m/s(34ノット)強風域

 

米軍の進路図はこの辺りの範囲を通るという予報円の形式ではなく、「ここを通るはず」と断定的に示されているのが特徴です。

進路予想図は石垣島付近をゆっくり進んだあと、72時間後の14日9時には東シナ海に抜ける見込みですが、中心気圧は最大950ヘクトパスカルまで下がる見込みです。

 

台風12号:ヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)の予報

ヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)では「10日先」までの気象情報・進路予想を見ることができます。こちらもヨーロッパで信憑性の高い気象予報として有名です。

 

ECMWFはスーパーコンピューターの気象予報だよ!世界一の数値予報精度とも言われるんだって!

 

現在は台風11号の風の名残が表示されています。

 

日付を進めて見てみましょう。

12日は「東アジア(Eastern Asia)」地域の予報図に、台風と見られる風の渦があるのが見てわかります。

 

画像引用元:ECMWF

 

沖縄付近にしっかりとした渦が見て取れます。

ヨーロッパECMWFの以下の図は等圧線上に「風の強さ」を合わせて表示されています。

緑色が濃くなるにつれて、風が強いエリアとなります。

 

ECMWFの時刻も協定世界時で表示されているので、9時間を足すと日本時間になります。

 

台風12号:気象庁の予報

気象庁では9月11日10時現在、台風12号は石垣島の南約200kmに位置すると発表しています。勢力は強く今後、ゆっくりとした速度で11日〜12日にかけてさらに石垣島に近づき、その後東シナ海へと抜けていく予想です。

 

【今後の台風12号の動き】
11日09時50分の実況:石垣島の南約200km

11日10時の予報 :石垣島の南約190km

11日21時の予報:日石垣島の南約120km

12日09時の予報:石垣島の南西約50km

13日09時の予報:石垣島の北約90km

14日09時の予報:東シナ海

15日09時の予報:東シナ海
16日09時の予報:黄海

 

台風12号:windyの情報

オンライン天気予報の「Windy」はチェコの気象予報サービス。WEBやアプリで9日先の天気予報までわかりやすく見ることができます。

Windyはヨーロッパ中期予報センターのデータがベースとなっており、信憑性が高いといわれています。

雨・風・雪・波の様子などが見やすくリアルに可視化されていて、日本国内でも非常にわかりやすいと評判です。

釣り人やダイバーをはじめ登山家も活用する便利な無料ツールです♪

台風12号のたまごと思われる渦巻きがフィリピンの東にあるのがわかります。

日付を進めると渦巻きは少しずつしっかりした形になり、日本に近づく様子がわかります。

 

 

 

大気の流れが表示されており、渦を巻いた台風などが接近する様子も非常によくわかります。台風の現在地の確認などにも便利です。

位置や時間も簡単にずらすことができて、細かい気象予報が見れるよ!
画面左下の赤い「▶︎」ボタンを押すと自動で日付が進みます。隣の白いバーで好きな日付まで進めることも可能です。

 

ウェザーニュースの台風12号の情報

ウェザーニュースでも台風12号をとらえています。

 

台風12号は日本に上陸する?進路図から比較

台風12号は現在石垣島付近にあります。米軍、気象庁、ヨーロッパ、いずれを見ても今後も石垣島にさらに近づき最終的には東シナ海を抜けていく見込みということがわかります。今後の速度によっては大きな影響になりそうです。

11日〜12日にかけて石垣島地方へとゆっくり接近すると予想されています。

日本の本州には接近しない見込みのようですが、離れていても風の影響を受けますので、十分に注意していきましょう。

 

おすすめの記事