台風17号(ソウデル)のたまごがフィリピン海で発生し、正式に台風17号になりました。
10月に入り台風発生が相次ぎトリプル台風になるか?台風17号のたまごの発達状況が気になります。
台風17号の進路予想について、米軍(JTWC)や気象庁のヨーロッパ中期予報センターなどの進路図で比較していきたいと思います。
台風の定義は「熱帯低気圧の風速が 17.2m/s を超える」ことが含まれます。台風に発達した際には上陸があるか?日本のどこへ最接近するか(沖縄・九州へ上陸するか)?なども確認していきたいと思います。
台風にならずとも熱帯低気圧のままでも十分影響がある場合がありますので注意していきましょう!
目次(こんなことがわかります)
台風17号たまごから台風へ。最新情報
台風17号のたまごが発生していましたが、正式に「台風17号」となりました。
以下は日本気象協会発表の進路予想ですが、台風17号は日本方面へは進まずベトナム方面へ進む予想となっています。
アメリカ米軍台風警報センターでもフィリピン上空に「台風17号のたまご」(熱帯擾乱)があると発表されていましたが、10月20日、正式に台風17号となりました。
【10/19時点】台風もしくは熱帯低気圧に発達する可能性が高いが、発達までには24時間かかるとされていました。
↓
【10/20時点】台風17号となりました。
気象庁からも台風17号として発表されています。
米軍が捉えた熱帯擾乱が熱帯低気圧となり、風速が17.2m/Sを超えると「台風」として発表されます。
台風17号となると、「Saudelソウデル(伝説上の首長の護衛兵)」と名付けられます。
熱帯の海上で発生する低気圧を「熱帯低気圧」と呼びますが、このうち北西太平洋(赤道より北で東経180度より西の領域)または南シナ海に存在し、なおかつ低気圧域内の最大風速(10分間平均)がおよそ17m/s(34ノット、風力8)以上のものを「台風」と呼びます。 引用元:気象庁
台風17号の米軍(アメリカ)台風警報センターの進路図
「米軍合同台風警戒センター(JTWC)」では10月19日(月)深夜2時30分時点で、台風17号のたまご(熱帯擾乱)の姿を捉えていました。台風または熱帯低気圧に発達するには24時間以上かかるとされていましたが、意外と早く台風17号となりました。
19日時点では、図の中央付近に「オレンジ色の丸」で囲まれた「96W」という印が見え、台風17号のたまごでしたが、20日には台風17号となりました。
台風もしくは熱帯低気圧になるまでには24時間以上要したり、発達せずに消滅する可能性もあります。
米軍では発達具合に合わせて色を変えて表示されています。現在の赤色の矢印「TS」はトロピカル・ストームの略で、最大風速が17~25m/sの台風などを言います。
▼(米軍)10月20日深夜15時00分▼
台風17号のたまご「96W」が「TS19W SAUDEWL(台風17号)」になりました。
進路図はこちら。日本には近づかない予定です。
▼(米軍)10月19日深夜2時30分▼
台風17号のたまご「96W」がオレンジ色になりました。
(米軍)10月17日21時30分
台風17号のたまご「96W」が発生しています。
(米軍)
先日あった台風17号のたまご「94W」は消滅しました。
台風の発達度合いは以下のように表示され、変化します。
米軍の衛星進路図の見方
【黄色い丸(LOW)】24時間以内に熱帯低気圧(台風含む)に発達する可能性は低い。
【オレンジ色丸(MEDIUM)】熱帯低気圧(台風含む)に発達する可能性が高いが24時間以上かかる。
【赤色丸(HIGH)】24時間以内に熱帯低気圧(台風含む)に発達する可能性が高い。
【赤色矢印】熱帯低気圧(台風含む)
米軍は「熱帯低気圧」でも進路図が発表されます。
世界協定時刻での表示となり、日本時間に置き換えるには「+9時間」をしてみていきます。
気象庁の進路図と天気図
日本の気象庁でも「台風17号」の発生を発表しています。
気象庁では台風になる前の「熱帯低気圧」でも進路図が発表されていきます。
10月19日時点では米軍の示す台風のたまごを「熱帯低気圧a」として発表していましたが、20時点で「台風17号」となりました。
(気象庁) 10月20日
フィリピン海に「台風17号」が発表されています。
今後、さらに台風としての発表がある場合には追記していきたいと思います。
加えて、気象庁発表の10月17日の天気図(アジア・太平洋版)では、米軍が発表している位置に「L」という表記が見えます。「L」は「低気圧」を示します。
↓(気象庁) 10月19日の天気図予報↓
画面中央の下(フィリピン上)に「TD」=熱帯低気圧があります。
↓(気象庁) 10月20日の天気図予報↓
画面下の「TD」はフィリピン方面へ進みます。
また、台風の発達に必要となる「海面水温」ですがフィリピン海付近では依然として高い状態が続いており、台風の発達に適した環境といえます。
日本近海に近づくに連れ海面水温は下がりますが、十分に発達して勢力をつけた場合、日本列島にも接近・上陸の可能性があります。
台風17号のヨーロッパの進路予想は?
ヨーロッパ中期予報センター( ECMWF)では10日先までの気象・進路予想を見ることができます。
以下は「東南アジアとインドネシア」地域の進路予想図になります。
フィリピン海に小さな台風のような円形の等圧線が見られます。22日になると強い渦となり、台風17号になりそうな気配です。
もしこの渦が台風17号となった場合、進路は南シナ海方面へと向かっていくため日本には接近しないことになります。
↓【10月20日予報図】↓
↓【10月21日予報図】↓
↓【10月23日予報図】↓
イギリスにある機関で、中期気象予報のための数値解析手法を開発している国際組織。ヨーロッパからは22ヶ国が加盟しています。
台風17号:Windyの進路予想は?
サーファーやダイバー、登山家などにも愛用されるオンライン天気予報「Windy」では、大気の流れを視覚的に確認することができます。
ヨーロッパ中期予報センターのデータがベースとなっており、9日先の気象情報を見ることができます。
22日付近に、南シナ海に風の渦が見られ、こちらが熱帯低気圧もしくは台風である可能性があります。
Windy10月22日予報図
沖縄九州(日本)への上陸はある?
台風17号はまだ発生していませんが、フィリピン海に台風のたまごとなる熱帯擾乱の発生が確認されています。
ヨーロッパ中期予報センターの予報で見ると22日付近に台風のたまごが見つかりますが、台風になるかは不明です。
気象庁が「熱帯低気圧」から「台風」として発表するタイミングをチェックしていきたいと思います。
なお、台風にならずに「消滅」する場合もあります。
気象予報はまだ変わる可能性がありますので、随時チェックしていきます。
また、熱帯低気圧のままでも天候が崩れ影響がある可能性があるので、大雨などへの警戒をした方が良さそうです。
引き続き注意して見ていきたいと思います!