台風18号(モラヴェ)のたまごが台風となりました。

10月に入り南シナ海での台風発生が連続しています。昨年は10月に発生した台風が大きな被害をもたらしたこともあり、次の台風18号のたまごの発達状況が気になります。

台風18号の進路予想について、米軍(JTWC)気象庁ヨーロッパ中期予報センターなどの進路図を比較してお伝えします。

台風の定義は「熱帯低気圧の風速が 17.2m/s を超える」ことが含まれますが、熱帯低気圧のままでも十分影響がある場合がありますので注意していきましょう!

台風に発達した際には日本へ接近するのか?最接近の場所(沖縄・九州?)や上陸の可能性なども確認していきたいと思います。

台風18号たまごの最新情報

アメリカ米軍による台風警戒センター(JTWC)によると、フィリピン付近に「台風18号のたまご」(熱帯擾乱)があると発表されていました。

台風18号のたまごは正式に「台風」となりましたが、ラオスやタイ方面に進む予定となっているため、日本への接近の可能性はありません。

 

日本気象協会でも台風18号について発表しています。

 

台風のたまごの発表がされたのち、発達度合いにより「台風」とされますが、熱帯低気圧の風速が17.2m/Sを超えるかどうかが目安となります。

 熱帯の海上で発生する低気圧を「熱帯低気圧」と呼びますが、このうち北西太平洋(赤道より北で東経180度より西の領域)または南シナ海に存在し、なおかつ低気圧域内の最大風速(10分間平均)がおよそ17m/s(34ノット、風力8)以上のものを「台風」と呼びます。 引用元:気象庁

なお、気象庁からも「台風」として進路図が発表されているので後半でお伝えしています。

 

台風18号となると台風委員会で決定している台風名「Molaveモラヴェ(木の名前)」が付けられます。

「台風委員会」というのがあり、日本・アメリカも加盟しています!そこで用意された名前140中の80番目の台風名がフィリピン提供の「モラヴェ」です!

台風18号の米軍(JTWC)台風警報センターの進路図

アメリカ海軍と空軍が合同で設置した「米軍合同台風警戒センター(JTWC)」で台風や熱帯低気圧の発生を予想しています。

米軍では台風18号のたまご(熱帯擾乱)の姿を捉えており、「TY」=「Typhoon」(台風)と示されています。

アメリカ国防総省の機関で、台風や熱帯低気圧の進路図などが確認ができる便利なサイトです!

下の図の南シナ海には台風のたまごがもう1つあり、そちらが台風19号のたまご(熱帯擾乱)になっています。

最初、台風のたまごは熱帯擾乱から始まり、黄色の丸印で示されます。その後台風(もしくは熱帯低気圧)に発達する可能性やスピードに合わせて色が変化します。

今後、この熱帯擾乱がさらに発達し「熱帯低気圧」などになると表示が変化していきますが、そのまま台風にならず消滅する可能性もあります。

(米軍)10月26日2時30分
台風18号が発生しています。

 

気になるのは進路ですが、日本には接近しない模様です。

 

世界協定時刻での表示となり、日本時間に置き換えるには「+9時間」をしてみていきます。

台風や熱帯低気圧の発表は以下のように表記で表されます。

米軍の衛星進路図の見方

【黄色い丸(LOW)】24時間以内に熱帯低気圧(台風含む)に発達する可能性は低い。
【オレンジ色丸(MEDIUM)】熱帯低気圧(台風含む)に発達する可能性が高いが24時間以上かかる。
【赤色丸(HIGH)】24時間以内に熱帯低気圧(台風含む)に発達する可能性が高い。
【赤色矢印】熱帯低気圧(台風含む)

熱帯低気圧の状態でも進路図は発表されます。米軍の進路図は精度が高いと評判ですので、引き続き確認していきます。

 

気象庁の進路図と天気予報

日本の気象庁でも台風18号の発表がされています。

気象庁では台風だけでなく、熱帯低気圧などが発生した場合でも進路図が発表されます。

以下の進路図に記載されているのは台風18号の進路になります。

進路は日本には向かわず、ラオス・タイへと進んでいます。

(気象庁) 10月26日
台風18号が発生しています。

 

以下が天気図になります。

南シナ海に「TD」という赤い文字が見つけられます。こちらは「Tropical Depression」の略で、最大風速が17.2未満の熱帯低気圧となります。

さらに風速が強まると「台風」とされますが、熱帯低気圧でも十分に影響があるので高波などに注意する可能性があります。

↓(気象庁) 10月28日の天気図予報↓

画面左下(ベトナム付近)に「T」=台風があります。

 

なお、台風の発達には「海面水温」が大きく関係してきます。

海面水温が「26.5度以上」になると台風が発達します。熱帯付近では海面水温が高い状態なので台風が発生しやすい環境となっています。

台風は海面水温が高い地域に長く止まると大きく発達することがあります。勢力を強めてくることも多いので、日本接近になるか進路が気になるところです。

台風の発生は、熱帯〜亜熱帯海域の暖かい海上(海面水温26.5℃以上)で誕生します!

 

現在も太平洋上は海面水温が高い状態のため、台風の発達に注意が必要です。

日本に近くに連れ海面水温は低くなりますが、台風が海面水温が高い地域で十分に勢力を蓄えると、そのまま日本列島へ接近する可能性がありますので要注意です。(昨年の台風も10月に大きな被害を出しています)

台風18号:Windyの進路予想は?

WEBやアプリでも無料で見れるオンライン天気予報「Windy」では、9日先の気象情報を見ることができます。

雨・風・雪から波の様子もリアルに可視化してくれるので非常にわかりやすいと評判です。

釣り人やダイバーをはじめ登山家も活用する便利なサービスです♪

チェコ提供のサービスですが、ヨーロッパ中期予報センターのデータがベースとなっており、信憑性が高いですよ!

WEB版はもちろんアプリも無料だよ♪
大気の流れなどがわかりやすく、渦を巻いた台風などが接近する様子も非常によくわかるため、現在地の確認などにも便利です。

位置や時間も簡単にずらすことができて、細かい気象予報が見れるよ!
画面左下の赤い「▶︎」ボタンを押すと自動で日付が進みます。隣の白いバーで好きな日付まで進めることも可能です。

台風18号のヨーロッパの進路予想は?

ヨーロッパ中期予報センター( ECMWF)では10日先までの気象・進路予想を見ることができます。

こちらもヨーロッパで信憑性の高い気象予報として有名です。

以下は「東アジア」地域の進路予想図になります。

途中小さな台風のような円形の等圧線が見られますがこちらが台風18号になるかはまだ未定です。

 

↓【10月16日予報図】↓

↓【10月17日予報図】↓

↓【10月18日予報図】↓

ヨーロッパ中期予報センターとは?
イギリスにある機関で、中期気象予報のための数値解析手法を開発している国際組織。ヨーロッパからは22ヶ国が加盟しています。

日本接近はいつ?上陸の可能性についても

台風18号のたまごが発生しています。

米軍の予報図や気象庁の天気図で熱帯低気圧が記載されていますが、こちらが台風のたまごになるかどうかは不明です。

なお、台風にならずに「消滅」する場合もあるなど、気象予報はまだ変わる可能性がありますので、随時チェックしていきます。

10月といえどまだまだ油断ならない台風シーズンですので、普段から備えなどをしておくと良さそうです。

引き続き注意して見ていきたいと思います!

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