台風9号(サオラー)のたまごがフィリピンの東で発生、沖縄の南の海上で台風9号になりました。

今後、勢力を強めて日本の先島諸島や沖縄方面へ進む可能性がありますが上陸はあるのでしょうか。

こちらでは台風9号についての最新情報や進路予想と勢力(強さ)や大きさ、今後の日本への影響について、

アメリカ米軍(JTWC)
ヨーロッパ中期予報センター
気象庁
windy

などの各国の気象予想からまとめてお伝えします!

8月に入って、6号、7号ともに日本への影響をもたらせているので台風9号についても強さや、進路が気になるところです。早速みていきましょう!

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台風9号2023勢力や進路の最新情報

台風9号のたまご(熱帯低気圧)は、沖縄の南の海上で正式に台風9号「サオラー」になり、米軍気象庁からいずれも進路予想が出ました。

台風9号は9月2日9時現在、南シナ海にあり、中心気圧は980ヘクトパスカル、西へとゆっくりすすむ予報となっています。

今後は南シナ海をすすみ、まもなく熱帯低気圧に変わる見込みです。

【9月2日10時15分気象庁発表】
台風第9号は、南シナ海に位置しています。
■中心の気圧:980ヘクトパスカル
■中心付近の最大風速:30メートル
■最大瞬間風速:45メートル

 

2日の9時の実況で、台風9号の中心付近の最大風速は30メートル、最大瞬間風速は45メートルで中心から半径95キロ以内では風速25メートル以上の暴風となっています。また、中心の北西側280キロ以内と南東側220キロ以内では
風速15メートル以上の強い風が吹いています。

進路予想は、これから31日以降〜は南シナ海に進む見込みです。沖縄には上陸する可能性はなくなりましたが、先島諸島近海では以前として波風が強くなる可能性があるので注意が必要です。

各国の進路予想をみてみましょう!

台風9号の名前は「Saola(サオラー)」。世界の「台風委員会」で用意された140個中のラスト140番目の名前です。ベトナム提供で「ベトナムレイヨウ」の意味!でも勢力などとは関係ありません。

台風9号の米軍(JTWC)の進路予想は?

台風の発生や状況をいち早く伝えるアメリカ米軍のJTWC」レーダーで、「台風9号」になる前から熱帯低気圧(台風のたまご)の発生を捉えていました。

米軍では、台風のたまごと言われる熱帯擾乱(じょうらん)をいち早く捉え、その発達具合を追いながら徐々に台風になっていく状態が見えます。詳しく見ていきましょう!

JTWCはアメリカ空軍・海軍が合同でハワイに設置しているアメリカ国防総省の機関だよ!台風のたまごをいち早くとらえ、精度も高いと評判。

米軍の予想図

米軍JTWCの衛星図では台風9号が赤色の矢印「TS09W」で捉えられています。JTWCでは6時間ごとにデータが更新されていきます。

米軍でははじめ台風のたまごの状態で「TD」表記されていましたが、正式に台風となり「TS」より上の「STY」表記となりました。

「STY」=SuperTyphoon の意味で台風の階級の一番上の表記となりますが、風速に応じて表記が変わり勢力の目安となります。

熱帯低気圧の「風速」が17.2m/Sを超えるかどうかが「台風となるか」の目安となりますよ!

 

引用元:米軍JTWC

「TD」=Tropical Depression=熱帯低気圧

「TS」=Tropical Storm(台風)

「TY」=Typhoon(台風)

「STY」=Super Typhoon(台風)

「TY」=Typhoon(台風)

「TY」は最大風速およそ33m/s(64ノット)以上のものを指します。

また、米軍の衛星写真では以下のように台風9号が写っています。

 

米軍の衛星図の丸の見方
【黄色(LOW)】24時間以内に熱帯低気圧(台風含む)に発達する可能性は低い。
【オレンジ(MEDIUM)】熱帯低気圧(台風含む)に発達する可能性が高いが24時間以上かかる。
【赤(HIGH)】24時間以内に熱帯低気圧(台風含む)に発達する可能性が高い。
【赤色矢印】熱帯低気圧(台風含む)

 

また風速が強まったり弱まったり、と台風の階級の発達に合わせて「TS」や「TY」など階級が変わり、勢力の目安となります。

米軍の衛星図の記号(TS/TYなど)の見方
台風の英文では、最大風速によって次の3階級に分けられます。
【TS】(Tropical Storm)およそ17m/s以上25m/s未満「海上強風警報」に相当
【STS】(Severe Tropical Storm) 25m/s以上 33m/s未満「海上暴風警報に相当」に相当
【TY】(Typhoon)33m/s以上「海上台風警報に相当」に相当
※「TD(Tropical Depression)」は台風のたまごと言われる熱帯低気圧

 

米軍の予想図は6時間ごとに更新されていきますが、「世界協定時刻」で表示されるので、日本時間に置き換えるには「9時間を足して」みていきます。

 米軍の進路予想

米軍JTWCの進路予想では「TY 09W」は南シナ海、中国沿岸へとすすむ予報となっています。

※以下は以前の情報になります。
「31/00Z」は8月31日の0時の意味ですが、日本時間では9時間を足して31日の9時頃となります。
日本時間で31日の9時には先島諸島周辺に位置しているように見えますが、この時点での風速は105ノット(約50メートル)と予想されています。

勢力を高めてくるので注意が必要です。今後、沖縄先島諸島〜台湾方面へ進みますが注視してみていきたいと思います。
引用元:米軍JTWC

台風9号:気象庁の最新情報は?

台風9号サオラーの進路予想について日本の気象庁の予報を見てみましょう。

9月2日9時現在、南シナ海に位置しており、今後はゆっくりと西に向かう予報となっています。南シナ海〜大陸へと進み温帯低気圧に変わる見込みです。

現在中心付近の最大風速は30メートル、最大瞬間風速は45メートルとなっており、勢力が強く注意が必要です。

引用元:気象庁

今後の進路は、フィリピン海から台湾・先島諸島方面へと向かい、中心の気圧は920ヘクトパスカル付近まで下がる見込みです。

【2日09時の予報】
存在地域:南シナ海
強さ:---
進行方向、速さ:西 15 km/h (7 kt)
中心気圧:980hPa
中心付近の最大風速:30m/s (95kt)
最大瞬間風速:45m/s (135kt)
【3日9時の予報】
種別:熱帯低気圧
存在地域:南シナ海
進行方向、速さ:華南
中心気圧:988hPa
予報円の半径:95 km (50 NM)

台風9号の暴風域に入りそうなエリアは以下の通りです。

引用元:気象庁

気象庁の天気図では、日本の南に「台9号」と表示されているものが台風9号で、955ヘクトパスカルとなっています。依然として勢力を保ったままです。

「台9号」と書かれた部分が台風9号の位置で、矢印が進む向きです。

引用元:気象庁

 

台風9号のヨーロッパ中期予報センターの進路予想

ヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)は、ヨーロッパで信憑性の高い気象予報です。

「15日先」までの気象予報・進路予想を見ることができてとても便利です。

ECMWFはスーパーコンピューターの気象予報だよ!世界一の数値予報精度とも言われるんだって!

こちらでは直近の日付でも台風9号らしき姿は見えます。日付を進めて30日付近を見てみると台湾付近に台風9号があることがわかります。

(8月29日時点)

引用元:ECMWF

 

(9月1日時点)

引用元:ECMWF

ヨーロッパ中期予報センターとは?
中期気象予報のための数値解析手法を開発している国際組織。イギリスにあり、ヨーロッパ22ヶ国が加盟しています。

 

色の違い=風速として表示されており、

  • 「黄色:10M」
  • 「黄緑:15M」
  • 「緑:20M」
  • 「濃い緑:25M」

とされています。

台風9号:Windyで見る進路は?

オンライン天気予報サービス「Windy」の予報でも台風の発生を捉えることができます。

windyでは台風9号の捉えられています。

「Windy」はチェコが提供している今人気のオンライン天気予報サービス。PCだけでなく携帯のブラウザやアプリもあります。

雨・風・雪・波の様子がリアル可視化されて見れるサービスとして人気です!

データはヨーロッパで信頼されている「ECMWF(ヨーロッパ中期予報センター」が使用されているのでデータの精度は高いと言われています!

 

釣り人やサーファーにも人気!台風の時期になると進路なども見れるようになります。

引用元:Windy

画面右上の「ー」を押して拡大すると日本周辺が見やすくなりますよ!

windyの今後の進路の見方
 左下の矢印をタップすると、9日先までの予想が流れで見れます。段々と渦が強くなり、日本列島に接近していく予報です。右上の「ハリケーントラッカー」をタップすると今後の台風の進路予報が見れて便利です。
台風9号については以下のような進路予報が出ています。「NINE」と書かれた方が台湾・先島諸島付近に近づいてくる予報が出ています。

台風9号2023:日本気象協会tenki.jpの進路予報

日本気象協会が運営する「tenki.jp」でも台風9号のたまご(熱帯低気圧)の発生を捉えています。

引用元:tenki.jp

台風第9号は、2日9時現在、南シナ海にあって、西へ毎時15kmで進んでいます。中心気圧は980hPa、中心付近の最大風速は30m/sです。台風はこの後、熱帯低気圧に変わり、3日9時には華南に達するでしょう。台風周辺地域および進路にあたる地域は暴風や大雨に、台風の進路にあたる海域は大しけに厳重な警戒が必要です。次回の台風情報は、2日16時30分の予定です。

台風9号2023発生!沖縄への接近・上陸はいつ?

気象庁、米軍、ヨーロッパなど各国の予報のうち、いずれも台風9号はフィリピン海からバシー海峡・南シナ海へと進む予報となっており、9月3日には熱帯低気圧に変わる見込みとなっています。

進路はフィリピン海付近で細かく複雑に動く予報となっておりましたが、先島諸島〜台湾方面で勢力をかなり増して進んできました。最終的には南シナ海や大陸の沿岸付近で熱帯低気圧に変わる見込みです。

離れていても風が強く波も高くなるため海のレジャーには十分な注意が必要です。

海面水温も高く、台風シーズンのため、いつ台風のたまごが発生してもおかしくない状況が続いていますので、随時更新していきます。

今後も台風シーズンとなっていますので今後もどんどんと台風とが発生する可能性があります。

早めに台風に備えて十分に注意して過ごしましょう!

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