9月はまだ台風シーズンが続くため注意が必要ですが、台風のたまご(熱帯低気圧)の段階から追っていくことで台風の発生を早く捉えることができます。
こちらでは、台風14号の発生や、進路や台風の強さ(勢力)、日本への上陸や接近などの影響などについて詳しく確認しています。
・アメリカ米軍(JTWC)
・気象庁
・ヨーロッパ中期予報センター
・windy
などの各国の気象予想からまとめてお伝えします!
9月はまだまだ台風が発生していきます。台風の勢力が強くなくても線状降水帯などが発生して雨での被害が大きくなる場所もあります。台風のたまごである「熱帯低気圧」から早めにチェックし、雨風に対して対策をしておきましょう!
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目次(こんなことがわかります)
台風14号2023発生はいつ?日本への影響も
【台風情報】
4日(水)9時現在、大型で強い勢力の台風14号(コイヌ)は沖縄の南の海上を西北西に進んでいます。
与那国空港では20m/s以上の最大瞬間風速を観測し、海上は大しけの状態が続きますので、警戒が必要です。https://t.co/PpIsFZ8zgO pic.twitter.com/FLiCtKLMNZ— ウェザーニュース (@wni_jp) October 4, 2023
気象庁からも台風14号の発表が出ました。
その他、各国の最新情報や進路をみてみましょう!
台風14号の米軍(JTWC)の進路予想は?
アメリカ米軍JTWC(台風警戒センター)では、台風のたまご発生の段階から消滅まで、状況をいち早く捉え、進路などを発表します。一般の人もアクセスできる機関です。
米軍では、台風のたまごと言われる熱帯擾乱(じょうらん)をいち早く捉え、その発達具合によって(風速の変化など)、徐々に台風になっていく状態を確認できます。詳しく見ていきましょう!
米軍の予想図
米軍台風警戒センター(JTWC)の衛星図では、日本の南に台風14号の姿を「TY 14W KOINU」という赤色の矢印で捉えています。
台風のたまご(熱帯低気圧)の状態から捉えられていました。全ての台風のたまごが台風となるわけではありませんが、「TD」の状態は熱帯低気圧となり、今後風速が強まると台風の階級「TS」などと変わっていきます。
発達して台風となった「台風14号」は、今後、先島諸島へと進む見込みとなっています。
米軍では、まず熱帯擾乱や低圧部を○の印でとらえて表示します。
その後、その発達に応じて色を変えて表示しています。熱帯低気圧(台風を含む)に発達すると赤い矢印で表記されます。
丸の色 | 意味 |
黄色(LOW) | 24時間以内に熱帯低気圧(台風含む)に発達する可能性は低い。 |
オレンジ(MEDIUM) | 熱帯低気圧(台風含む)に発達する可能性が高いが24時間以上かかる。 |
赤(HIGH) | 24時間以内に熱帯低気圧(台風含む)に発達する可能性が高い。 |
赤色矢印 | 熱帯低気圧(台風含む) |
水色(SUB TROPICAL | 台風の後や、熱帯低気圧に変わる可能性 |
RMNTS | 温帯性低気圧・熱帯低気圧の痕跡・名残 |
【TS】(Tropical Storm)およそ17m/s以上25m/s未満「海上強風警報」に相当
【STS】(Severe Tropical Storm) 25m/s以上 33m/s未満「海上暴風警報に相当」に相当
【TY】(Typhoon)33m/s以上「海上台風警報に相当」に相当
※「TD(Tropical Depression)」は台風のたまごと言われる熱帯低気圧
米軍の予想図は6時間ごとに更新されていきますが、「世界協定時刻」で表示されるので、日本時間に置き換えるには「9時間を足して」みていきます。
米軍の進路予想(進路図)
米軍では「TD 14W KOINU」の進路図が発表されています。日本の南で捉えられていた熱帯低気圧は今後風速を強めていく可能性があり、進路は先島諸島方面へと進む見込みとなっています。
引用元:米軍JTWC
「04/12Z」は9月14日の12時の意味ですが、日本時間では9時間を足して4日の21時頃となります。
日本時間で4日の21時には先島諸島近海に位置しているように見えますが、この時点での風速は105ノット(約50メートルほど)と予想されています。
表示された進路図は世界協定時刻(UTC)で表示されるので、日本時間にするには「9時間を足して」見ます。
台風14号:気象庁の最新情報は?
気象庁では、米軍が捉えている熱帯低気圧についてすでに天気図で捉えていましたが、台風情報の中で正式に「台風14号」として発表されました。今後台風に発達して沖縄・先島諸島方面へと進む見込みのようです。
台風の実況と予報(進路図)
台風14号は現在はフィリピンの東に位置しています。今後は発達して勢力を強め、沖縄方面へ到達するころには960hPaほどの「非常に強い台風」に発達する見込みとなっているので注意が必要です。
台風の強さ:非常に強い
存在位置:沖縄の南
進行方向、速さ:西 15 km/h (7 kt)
中心気圧:940 hPa
引用元:気象庁
白い破線・・・・・予報円(台風の中心が入る確率70%)
赤線内の領域・・・暴風警戒域(暴風域に入る可能性のある範囲)
赤い円内・・・・・風速25m/s以上の暴風の範囲
黄色い円内・・・・風速15m/s以上の強風の範囲
青い実線・・・・・今までの台風の経路
暴風域に入るエリア
台風14号(たまごの熱帯低気圧)の暴風域に入りそうなエリアが発表されています。
先島諸島は注意が必要です。
続いて天気図についても確認していきましょう。
天気図
気象庁の天気図では、米軍がとらえている箇所(日本の南側)に「台14号」と表示されている箇所があります。熱帯低気圧が発達して台風になったため「台」という表示です。
引用元:気象庁
台風14号:Windyで見る進路は?
オンライン天気予報の「Windy」を見てみましょう。チェコが提供しているサービスですが、データはヨーロッパで信頼されている「ECMWF(ヨーロッパ中期予報センター)」が提供しているので精度が高いと言われています。
windyは雨・風・雪・波の様子がリアル可視化されて見れる上、台風の進路予想なども見ることができます。
米軍・気象庁と同じ場所に、台風のたまごのような風の渦が捉えられています。
引用元:Windy
画面右上の「ー」を押して拡大すると日本周辺が見やすくなりますよ!
日付を進めて見ると、台風14号は沖縄方面へと進む進路となっています。
台風14号のヨーロッパ中期予報センターの進路予想
ヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)は、イギリスを拠点とした国際組織でヨーロッパ23カ国が加盟している信憑性の高い気象予報です。
Windyでは「15日先」までの気象予報・進路予想を見ることができてとても便利です。
日本の南に台風のたまごらしき姿があるのがわかります。
(9月27日時点)
引用元:ECMWF
日付を進めてみても、日本の南に小さな風の渦はありません。左上にあるLという長細い丸が気象庁や米軍が捉えていた熱帯低気圧になります
(9月30日時点)
引用元:ECMWF
ECMWFでは色の違い=風速として表示されており、
- 「黄色:10M」
- 「黄緑:15M」
- 「緑:20M」
- 「濃い緑:25M」
とされています。台風の場合は中心が濃い緑となっている円状の渦で表されますよ。
台風14号2023:日本気象協会tenki.jpの進路予報
日本気象協会が運営する「tenki.jp」を見てみましょう。
大型で非常に強い台風第14号は、4日9時現在、沖縄の南にあって、西北西へ毎時10kmで進んでいます。中心気圧は950hPa、中心付近の最大風速は45m/sです。この台風は、5日は沖縄の南を西よりに進み、6日9時には台湾海峡に達するでしょう。台風はこの後、熱帯低気圧に変わり、8日にかけて台湾海峡をゆっくり西よりに進む見込みです。台風周辺地域および進路にあたる地域は暴風や大雨に、台風の進路にあたる海域は大しけに厳重な警戒が必要です。次回の台風情報は、4日16時30分の予定です。
引用元:tenki.jp
日本気象協会の天気図では、現時点での実況図と、24時間後の予想、48時間後の予想、72時間後の予想の天気図を見ることができます。
台風14号の飛行機や新幹線への影響・運休は?(電車と高速道路も)
台風は上陸せずとも雨風を伴うため、一般の電車(在来線)なども遅延の可能性・運休などが計画されている路線があります。高速道路も規制や通行止めなどが発生する可能性もあるため、確認チェックにお役立て下さい。
飛行機
各航空会社の台風などの影響については「運行状況」などから確認できます。
飛行機の運行状況はこちら!(国際線についてはYahooのフライト情報からご参照ください)
新幹線
新幹線なども雨風の影響により計画運休される場合などがあります。
全国の各新幹線の運行状況はこちら!
東北新幹線・山形新幹線・秋田新幹線・北陸新幹線・上越新幹線(JR東日本)
電車・JR
在来線も運休・遅れが発生する可能性があります。運行に関する最新情報は鉄道会社のHPで発表されます。(インフォメーションなどに「台風について」などが用意されているページもあり)
高速道路
高速道路も台風による影響で規制、通行止めなどが発生する可能性があります。
秋もレジャーや帰省にと予定が多い時期ではありますが、くれぐれも無理のないようにお過ごしください
台風14号2023の最新情報と進路予想まとめ
気象庁、windy,ヨーロッパなど各国の予報で台風14号になりそうな熱帯低気圧(台風のたまご)が捉えられていましたが、9月30日、台風14号となりました。
この台風は今後、沖縄、先島諸島方面へと進んでいく見込みとなっています。
台風が発生する前から、また台風から離れている場所でも、雨風の強さ・海上での波、などが強くなるため、十分な注意が必要です。特に海のレジャーや船舶などは常に十分に注意しましょう。
まもなく10月ですが、まだまだ台風が発生する可能性が高く、過去には大きな勢力の台風が10月に上陸しています。
今後の台風シーズンに備え、十分に注意して過ごしましょう!
台風13号2023の進路予想!米軍と気象庁windyでは関東最接近はいつ?